庭に訪れる小さな秋
庭の紫式部の実が、だんだんと色づいて、淡い紫にピンク、そこにほんのりと薄いグリーンが混ざるグラデーションは、まるで自然が描いた絵のようです。
まだ鬱蒼とした夏の名残りの庭に「小さな秋」を見つけました。
この紫式部は、もうずいぶん昔、鳴沢村の道の駅で買い求めたもの、定年退職前から山野草に興味が出て、いろいろ集めて庭を整えた頃の記憶が蘇ります。
年月を重ねても変わらず、こうして季節の訪れを知らせてくれるのは、本当にありがたいことです。
秋が深まる頃、石蕗の花も咲き始めます。あの明るい黄色の花が庭に加わると、一気に秋の彩りが濃くなります。紫式部の実と石蕗の花、紫と黄色の取り合わせは、秋ならではの美しいコントラストです
蜩のなく声に長く厳しかった夏の終わりを感じ、少しずつ涼しい風が心地よく吹き始めるようになりました。
庭の草花に目をやると、季節は確かに秋へと移ろい始めているようです。
今年の秋は旅に出て、思い出の地で出会った石蕗に、もう一度会いに行きたいと思います。
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